明星山(みょうじょうさん)
いつも行き当たりばったりの旅ですが、今回のネタは、かっこいい形の明星山!
青海から林道に入ると、なにやら岩肌の山が見えました。あきらかに、他の山々とは趣が異なるので、調査開始です。
位置
明星山は、〒949-0462 新潟県糸魚川市小滝に位置しています。
高浪(たかなみ)の池から明星山を眺めるのであれば、国道148号の小滝で県道483号 山之坊大峰小滝線に入り平山線で高浪の池・小滝川ヒスイ峡方面に向かいます。
ルートには狭い舗装林道を通る必要があるので、小さな車やバイクなどが良いと考えます。
※林道入山線は一部通行止でした(2022/9)
明星山の景色
案内版
明星山について
明星山の標高は、1,188m
近隣の黒姫山と同じ石灰岩からできています。
この石灰岩は、3億年前の珊瑚礁が確認されているようで、海の底に堆積した珊瑚礁がプレートの移動で付加体になって、この地に現れたということになります。
ロッククライミングがされているようで、440mの絶壁を登るそうです。
次に、どうして石灰岩の山ができたのでしょうか。
まずは、明星山周辺の地質を見てみましょう。
糸魚川、つまり糸魚川静岡構造線フォッサマグナの西側の青梅あたりに石灰岩の層が見えます。
この石灰岩の層は、海の中で堆積した珊瑚礁などのカルシウムの層であり、プレートの移動で海の底から付加体として陸に押し上げられたようです。
地質図
地質図の青い部分の説明
付加体(海洋地殻は、海嶺で噴出した玄武岩溶岩の上に、深海堆積物や海山を載せています。 これらの一部は海洋プレートが沈み込むときに、海溝にたまった土砂とともに大陸側に押しつけられ、はぎ取られてしまいます。 これを付加作用といい、はぎ取られた地質体を「付加体」といいます。)
形成時代: 古生代 石炭紀 ペンシルバニアン亜紀 後期ミシシッピアン亜紀〜ペルム紀 グアダルピアン世
岩石: 海成層 石灰岩 中期-後期ペルム紀付加体
青海黒姫山(おうみくろひめやま)の露頭
周辺の林道を散策していたら、大きく山を削り取った露頭が見えたので調べてみました。
露頭の近くまで行きたかったのですが、進入禁止の看板があったので、あきらめました。
※露頭とは、岩石や鉱脈の一部が地表に現れている所。
位置
風景
黒姫山という名前の山は、長野県にもあって紛らわしいので、ここでは青海黒姫山とします。
青海黒姫山を登山するには、県道155号、橋立ヒスイ峡の途中の青海川を渡ったところに登山口があるようです。今回は、青海黒姫山の露頭、石灰岩を採取している部分を遠くから見ただけです。
山の東斜面の石灰岩を削り出して、いるようですね。
綺麗に横方向に地層になっているので、海でたまった堆積したものと考えました。
きちんと並んでいて何層にも見える地層は、すごいですね。
近くまで寄って、じっくりと観察したい欲求は、ありますね。
ほぼ均等な厚みの層ですが、どのような周期で作られたそうなのだろうか?
キャンプ場
不動滝キャンプ場
整備された無料キャンプ場(朝夕はブヨに注意しよう、肌を露出しないように)
今井地区公民館
糸魚川市大字中谷内661-1
025-552-3100