北見神威岬 北海道

北見神威岬は地質学的に言うと、日高山脈をつくった造山運動の北端と言われます。玄武岩 白亜紀付加体の神々しい岩が魅力の岬です。

内容の項目

位置

オホーツク海沿いの国道238号を走る。トンネルを避けて海沿いを走るとこの景色に出会えます。

〒098-5816 北海道枝幸郡枝幸町目梨泊

北見神威岬マップ

北見神威岬の風景

岬の風景

国道238号の北オホーツクトンネルを通らずに海沿いを迂回する道路の先に北見の神威岬がある。(もう一つの神威岬は積丹半島にある)
海岸にはゴツゴツの岩があり、過去の北海道を形つくった運動の形跡が残っているところだ。
北見神威岬は地質学的に言うと、日高山脈をつくった造山運動の北端で、オホーツクプレート上の千島列島の大きな島が、西側のユーラシアプレート上の東北日本と衝突して地層が競り上がって日高山脈ができ、北海道が形作られたそうです。その衝突の北の端が神威岬にあたるのだそうです。

※ 目梨泊の由来は、アイヌ語の「メナシ・トマリ」(東風の・泊地、入り江」の意。
※ 神威岬の由来は、「カムイ」(神、または神のような崇高な存在)、の意。

灯台の風景

灯台は、丘の上ではなく、崖の中段に建っていました。

岬の断崖の中腹には縞模様の北見神威岬灯台(構造は塔形・コンクリート造・白地に黒横帯2本塗、光達距離19.0海里、灯塔高は18.0m、標高は49m、1962(昭和37)年12月建造された)がある。

灯台下の林道状の砂利道は、かつてここを走った国鉄興浜北線(こうひんほくせん=浜頓別〜北見枝幸/昭和60年廃止)の跡だそうだ。

北見神威岬の成立ち

北見神威岬は1500万年前のプレートの境界

北見神威岬の地質は付加体ということなので、下に1500万年前のプレート境界の地図を作ってみました。

日高山脈
日高山脈から日高神威岬につながる1500万年前のプレートの境界

1500万年前ですが、日高山脈から北見神威岬までには、東側には北米プレート、西側にはユーラシアプレートが互いに押し合っていたようです。(現在のプレート境界は、糸魚川静岡構造線になります)
その年代に、日高山脈は北米プレートがユーラシアプレートの上側に盛り上がってできたようです。
一方の、北見神威岬の方は、付加体なのでプレート上の岩石などが削り取られ盛り上がったと考えられます。

北見神威岬の地質

北見神威岬の地質図
北見神威岬の地質図

北見神威岬の地質図をみると、白亜紀の付加体ということになります。
付加体とはプレート上にあった岩石等がもう一方のプレートで削ぎ取られたものと言うことになる。
北見神威岬先端の岩石の様子は、地質図では緑色で海洋 玄武岩ということだ。

付加体とは

付加体(ふかたい、英: accretionary prismまたはaccretionary wedge)とは、海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈み込む際に、海洋プレートの上の堆積物がはぎ取られ、陸側に付加したもの。現在のところ「日本列島の多くの部分はこの付加体からなる」という見方がされている。

周辺の観光スポット

ウスタイベ千畳岩 キャンプ場併設

安山岩による柱状節理によってできた海岸の風景です。

ウスタイベ千畳岩キャンプ場 : 広大な敷地の無料キャンプ場もありますが、期間が6月1日~8月31日に注意

※ 「ウスタイベ」とは、アイヌ語の「入江の林の川」に由来する地名

※ 枝幸(えさし)町の由来は、アイヌ語の「エサウシ」(岬)ということ。

ウスタイベ千畳岩の岩石は、 安山岩・玄武岩質安山岩 貫入岩とされている。
マグマが冷え固まる時に生じる節理がみられる。

貫入岩とは

貫入岩(かんにゅうがん、英: intrusive rock)は、火成岩の一種。バソリス、ラコリス(英語版)(餅盤)、ダイク(岩脈)、シル(岩床)、岩頸(火山の首)など、マグマが地表に現れることなく、地殻内に貫入して固結することによって形成されるものをいう。
貫入とは、マグマが地層や岩石内に入り込んで固まり、新しい火成岩体をつくること。

周辺のキャンプ場

クッチャロ湖畔キャンプ場

〒098-5739 北海道枝幸郡浜頓別町クッチャロ湖畔38

ソロキャンプ 400円

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