軽量テント ポモリー・デューンソロについて
重量2.8kg ・収納サイズ40cm
2人用サイズのテントを一人用のインナーと広く使える前室の組み合わせは、バイク旅でも、一つの理想の形と考えてきました。
それは、比較的荷物が多くなるバイク旅の場合、バイク用品や衣類などが増えるので、ソロテントでは狭く感じるからです。
また、私の旅のスタイルは、雨の日にテントに篭ってバイクの移動をしないので、雨の中でも快適に過ごせる前室の空間が欲しいなと考えています。
POMOLY Dune Soloテントは、2人用サイズのドーム型テントを一人用に割り切ることで、テントの半分を前室にしたバイク旅の理想に近いテントです。
「いいですね!」
POMOLY Dune Solo の形状とサイズ
3本のポール(テンションコードで繋がっているが)で底面が六角形のドーム型テントになります。
全長が、だいたい220cm、対角方向が250cmのコンパクトなテントです。
床の形は、ちょうど六角形で、対角線でインナーテントと前室を区切っています。こんなテントは初めてみました。
前室の天井の高さは、最大約115cmなので普通の身長の人ならば、ローチェアで座ってくつろぐことが可能だろう。
簡単な料理も十分可能な広さを有します。
このテントを設計した人は、ポータブルの薪ストーブを入れて楽しめるように考えているようですが、広い前室があることでバイク旅にも良さそうな設計ですね。
カタログに書かれている特徴
- Dune Soloはテントの中で薪ストーブが使える1人用のキャンプ用ホットテントです。
- Dune Solo には 7001アルミニウム合金テントポールが装備されており、風雨の中でもテントの安定性を確保します。
- 跳ね上げ可能なサイドパネル – キャノピーとして使用/簡単に出入りできます。
- 20Dリップストップ・シルナイロン生地 – 耐水圧PU 2500mm 。
製品の概要
収容人数 | 1P &薪ストーブ |
ストーブジャック | DIY 耐熱 |
カラー | ダークブラウン/ブラック |
ドア | 2 つ |
アウトテントの生地 | 20D リップストップ・シルナイロ PU 2500mm |
防水加工 | ヒートテープ防水継ぎ目 |
インナーテントの生地 | 20D リップストップ・シルナイロ PU 1500mm |
テントポール | 7001 アルミニウム合金 / 9.5mm |
テントの高さ | 3.77 フィート / 115 cm |
付属品の重量 | 2.1 ポンド / 0.95 kg |
アウトテントの重量 | 2.43 ポンド / 1.1 kg |
インナーテントの重量 | 1.43 ポンド / 0.65 kg |
シーズン | 4シーズン |
総重量は、2.8kgくらい、
収納時の長さは40cmくらいで十分に小さいのでリュックに入れて運べると考えています。
このテントのメーカーについて
Pomolyというメーカー名について
テーパー(teepee)テントは、遊牧生活に適していたので、ポモ族は伝統的に好んで作っていました。
ブランドPOMOLYは、pomoの強い創造の意味を継承し、teepee製品を改善して開放と創造性のあるデザインを実現する意味でPOMPLY(ポモリー)と呼ぶことにしたそうです。
ポモリーのテントはワンポールのteepeeテントが主流で、薪ストーブ用の煙突穴が標準で装備されています。
今回取り上げた、dune soro はteepeeテントではなくドーム型テントですが、薪ストーブ用の煙突穴が装備されています。よりコンパクトな装備で薪ストーブを使えるテントと言えます。
※ dune は砂丘、風によってできた砂の隆起みたいな意味。
POMOLYのサイト
POMOLY はアウトドア用品のブランド
物販サイトに品物がないときは、直接ポモリーの通販サイトから手に入れよう。
バイク旅のテントの一つの最適解
バイクで旅をしていると、テントで寝泊まりすることは、結構めんどくさいなと感じることが多いです。
また、移動しながらのテント泊は、海沿いと高原では気温などの気象条件が異なるし、天候などの影響も大きいのが現実です。
そんなバイク旅のテントの理想を考えると、
軽くてコンパクトでどんな天候でも快適性が高いテントが好まれると考えます。
快適性と軽くてコンパクトは、ある意味で相反する性能で、テントの中が狭いと不便なことが多く、前室の大きな快適空間のあるテントは大きくて重いことがほとんどです。
前室で椅子(ただしローチェア)に座れる快適性があれば、雨天でも苦にならずにテント内で過ごせると考えるからです。
※歳をとると地べたに座ると腰が痛くなるので、椅子があると疲れないと感じる。
重さ2.8kg
ソロテントで2.8kgは重い方になると思いますが、ローチェアに座れる前室が確保できるのであれば十分に軽量だと考えます。
この重さは付属のアルミ製ペグや収納袋を含む重さです。
ドーム型
ドーム型である優位性とは、地面に関係なくテントが建つということです。
ただ、アライテントのドマドームのように完全な形にはなりませんが、どんな地面でも、建つことが重要です。
そして、このテントのポールの使い方は、まさに天才が考えた構成に感じます。
少ないポールでテントの形が半球型になるように設計されています。
焚火台でいえば、ピコグリル398を考えた人のように、ある意味で天才ですね。
また、インナーテントを片側半分とすることで、天井の高い前室を確保できるのも、斬新な考えである。
ちなみに、インナーテントの形状は台形で幅は約100cmくらいなので、一人で使用するのが良いでしょう。
懸念点として、インナーテントとアウターテントの空間の少ないところは結露しやすいかもしれません。
結露対策はされているようで、インナーテントの上側とドアの上半分にメッシュが採用されています。
アウターテントをポールで立ち上げる構造
アウターテントがポールに固定されると、ポールの張力により生地がピンと張るし、雨でフライの生地が伸びてもポールの張力でシワになりづらいところがメリットです。
また、アウターテントにポールで立ち上がるので、雨天時の設営や撤収時にインナーテントが濡れづらいメリットもあるかと思います。
POMOLY Dune Solo を購入してテスト
今回は POMOLY のサイトから購入しました。
定価で 30,799円 割引 1,000円 送料 無料 で合計 JPY296,999 円でした。
製品は、注文から10 – 14日くらい後に到着したように思う。
製品の写真
設営
アルミポールは全てテンションコードで繋がっている。
3本のポールを組み立てるよりも、ちょっとめんどくさいが、慣れれば大丈夫かな。
ポールの組み立ては難しくないが、1箇所のみキツいところがあった。(製品の不具合か)
ポールとアウターテントの組み立ては難しくないが、留める箇所が多いので少し面倒くさい。
まあ、馴れば、問題はない。
設営後
テントのサイズは、山岳テントに比べると15cm程度背が高いので大柄に感じます。
フライは地面に近いところまであるので、完全ではありませんが冷気の侵入は少ない印象です。
フライの生地は20Dの軽量を重視したナイロンですが、しっかりとした生地に感じます。
そして、色合いも自然に溶け込むような良い色だと思います。
アウターテントの開口部は、前室とインナーテント側の2箇所ある。
ソロ旅で使うので前室は、十分なスペースがあると思う。
インナーテントの外側の開口部ドアにはメッシュがないのが惜しいかも。
後ろ側のインナーテント側の出入り口は雨の時には、雨水が入りそうなので、出入りには使えないかな。
テント内
パッとみた印象
サイズ感や重さに関しては、軽くコンパクトに感じます。
また、収納袋や収納方法に関しては、とても良いですね。
これならば、フライやインナーテントを適当に畳んでも、収納袋に入らないことはなさそうです。
一発で気に入りました。
POMOLYのサイト
POMOLY はアウトドア用品のブランド
物販サイトに品物がないときは、直接ポモリーの通販サイトから手に入れよう。
POMOLY Dune Solo と薪ストーブ
ホットテント POMOLY Dune Solo に薪ストーブ 「WINNERWELL バックパック チタン 折りたたみ 薪ストーブ」を設置してみました。
薪ストーブ WINNERWELLのバックパックチタンについては、他の記事で詳しく記します。
テント前室
Pomoly Dune Soloテントの半分を占める前室ですが、さすがホットテントというだけあって、いい感じで薪ストーブが収まりました。
テントの外観と煙突
テントのストーブジャックのファスナーを開けて、白いグラスファイバーのような布に十字の切れ目を入れて煙突を通す。
煙突から発生する熱による影響はあるのだろうか?
煙突の固定用のロープは、熱に弱いナイロン性ですが、問題なさそう。煙突の高さが2メートルくらいあるので、3メートルくらいのガイロープとペグ(小)を3本用意した。
ガイロープの色は、足を引っ掛けないように目立つ黄色にして視認性を高めた。
薪ストーブ使用時後の検証
薪ストーブに薪を多めに入れて燃焼温度を上げてみたが、ストーブジャックには、何ら問題はなかった。
また、煙突の先から火の粉が上がるようなこともなかった。
ただ、薪の種類によってはどうなるかはわからないし、新聞紙のような紙を燃やした場合にもその灰が飛んで煙突を塞ぐ可能性もあるので、不用意に何でも燃やすのはNGである。
今回の薪は、ホームセンターで購入、多分、杉を十分に乾燥させたものでした。
巻き煙突の内部には薄らと黒いススが付着していた。長時間、ストーブの火を付けたままにするとさらにススが付着して、高温の火の粉が発生する可能性はないとは言えないが、その影響は少ないだろう。
インナーテントの感想
外気温が15℃を少し下回るくらいだったが、インナーテントの上方のメッシュで寒さを感じるかなと思ったが、意外とテント内は快適であった。
一人用のインナーで底面が台形であること、天井が斜めなこともあり、寝た状態でシウ内をみると圧迫感はある。
ヘルメットや荷物を置くスペースも全く問題なし。
マミー型マット(196cm)を入れると、上下方向で少しつかえたので身長の高い人だと窮屈に感じるかもしれません。
また、長方形状の長いマットだと、インナーテントに大きく干渉するかもしれないので注意が必要です。
ランタンフックは2箇所、そのうちの1箇所に上着を掛けることもできるし、使い勝手は悪くない。
問題は、インナーテントの外に繋がる扉部分の結露で、アウターとの空間を確保するように工夫する必要があった。(今回は外との扉部分だけ結露がひどかった)
ただ、今回は、テントにガイロープを張ってなかったことも影響しているかもしれないが。
WINNERWELL バックパック チタン 折りたたみ 薪ストーブ 998g
バックパック チタン 折りたたみ キャンプ 薪ストーブ ソロ ツーリング は、なんと1Kgを切る超軽量薪ストーブである。
テント内で薪ストーブを使う時のリスク
テント内で火を使うことには、多くのリスクを伴う。
最低限、眠る時は、薪ストーブの火は落とすなど、徹底するべきです。
火災のリスク
テント内で火を使うことは、火災や火傷のリスクがあることを理解する必要がある。
薪ストーブは、煙突のガイロープを足で引っかけたりすると、大変なことになる。
また、火がテント内の物に燃え移る可能性もあるので、最低限、水で消火することも考慮すべきだろう。
火の粉によるテントに穴が開くリスク
燃やすものによっては、火の粉が発生する可能性がある。
スパークアレスタで除去できるかのしれないが、ナイロンやポリエステルのフライは高温の火の粉で簡単に穴が開くので注意が必要だ。
一酸化炭素中毒になるリスク
テント内の換気不足によってテント内の酸素が少なくなって薪ストーブ内の不完全燃焼によって発生する一酸化炭素中毒は、とっても危険である。
血液にあるヘモグロビンは酸素にくっ付いて体内に酸素を運ぶのだが、一酸化炭素は酸素よりも強力にヘモグロビンにくっ付くのだ。
普通には回復できないので病院に行くしかないかな。
一酸化炭素中毒のリスクをなくすには、寒くてもフライの扉は開けたままにする。
よく乾燥した薪を使い、湿った薪は使わない。
煙突の詰まりには注意しよう。
POMOLYのサイト
POMOLY はアウトドア用品のブランド
物販サイトに品物がないときは、直接ポモリーの通販サイトから手に入れよう。
2件のフィードバック
知らないらしいから補足すると、ホーボーズネストのパクリなんですけどね…これ
ひみつさん、ご投稿ありがとうございます。
ポールの使い方は、ホーボーズネストと同じことは知ってはいましたが、どちらがパクリかは私にはわかりません。
フライのトンネルにポールを通すだけのホーポーズネストの方が短時間で組み立てできるので、優れていると思っています。
その部分もパクってくれていたら、テントの設営撤収の時間が半分以下になるのにと、
でも、Dune Soloのインナーテントの配置を片側に配置しているところが素敵だと感じているところかな。