桃岩 礼文島

礼文島の南側にある桃岩と呼ばれる大きな桃の形をした岩、球状節理と言われる珍しい板状節理が見える。

内容の項目

桃岩について

桃岩展望台から眺めると丘のように見える桃岩だが、西側から見ると、桃というかオッパイのように見えます。
地中で丸い形状で冷え固まったデイサイト質マグマ(粘性の高い)が何らかの地殻変動で地上に露出したのではないかと考えられます。実際には、海底の地下で生成されたとされているようです。
また、球状節理という変わった節理は「たまねぎの皮」と呼ばれていて、ドーム内部の流理構造(マグマの流れでできた縞模様)に沿って板状節理となったようです。

位置

北海道の稚内からフェリーで渡れます。

〒097-1201 北海道礼文郡礼文町香深村

桃岩地図

桃岩の球状節理

桃岩展望台

桃岩展望台は、桃岩を観察するよりも、歩道脇の草花や野鳥を観察する方が良いかもしれない。
また、展望台では、利尻富士が見えたり、香深港方面がひらけているので、見晴らしは良い。

桃台猫台展望台 道道765号

桃岩の西側から眺める。
桃岩のほとんどが露出しているので、岩石の観察に向いている。
中央に柱状節理、その周りには球状節理とよばれる玉ねぎの皮のような板状風化が見られる。

桃岩の板状風化

猫岩

こちらの岩は、単に猫に見える岩です。
たしかに、猫背の猫、どちらかというと「トトロ」に近いかもしれません。

桃岩の地質

桃岩の部分を地質図で表示してみました。

桃岩の地質図
桃岩の地質図

地質図で濃いめのオレンジ色の桃岩の地質は、

火成岩
形成時代: 新生代 新第三紀 中新世 後期ランギアン期〜トートニアン期
岩石: デイサイト・流紋岩 貫入岩

地質図で濃いめの黄土色は、

火成岩
形成時代: 新生代 新第三紀 中新世 後期ランギアン期〜トートニアン期
岩石: 安山岩・玄武岩質安山岩 溶岩・火砕岩

のようです。
桃岩は、地中の粘度の高いマグマが貫入して流紋岩になり風化して板状節理になったと考えると辻褄は合うと思う。
板状節理は、流理構造(粘り気の大きい溶岩ー流紋岩が流れる際に形成される縞状構造)とほぼ平行にできるとされています。

近くの観光スポット

映画「北のカナリアたち」のメインの撮影場所だったオープンセットがそのまま保存された絶景のスポットです。

地蔵岩

メノウ浜の先にある地蔵岩。
場所は西海岸へ出る新桃岩トンネル約1500mを抜けてしばらく行く。
海食崖によってできた真っ二つに割れた大きな岩だ。
危険なので近づくことを禁止する看板があった。

周辺のキャンプ場

緑が丘公園キャンプ場

〒097-1201 北海道礼文郡礼文町香深村カフカイ1140

有料ですが、ごみ捨て場コインランドリー完備。
湿度が高いので、デッキの上にテントを設営するタイプです。
乗り入れ禁止、少し遠いが銭湯「うすゆきの湯」、買い物セイコマートがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

Translate »