旅先のチューブタイヤのパンク修理
旅先のチューブタイヤのパンクの対策と修理について記します。
バイクで遠くに出かけているときに困るのは、ガス欠とタイヤのパンクが多いと思います。
旅先では、ガソリン補給を宿泊する前にするように心がけているので、ガス欠の可能性は少ないです。
さらに、最新のバイクには燃費計まで搭載されているので、あと、何キロ走行できるか表示される車種も存在します。
ライダーが注意していれば避けられるのがガス欠ということになります。
ところが、困ったことにタイヤのパンクは、突然やってきます。
チューブレス タイヤの場合は、釘が刺さっても空気が抜けづらいのでしばらく走れるし、タイヤの外からパンク修理ができるので、比較的簡単です。
一方、チューブタイヤの場合、釘を踏むとすぐに空気が抜けて、走行不能になります。
困ったことに、パンク修理も大変です。
現在、旅バイクとして使用しているHonda CRF250Rally は、走行距離 25,000km で2度のパンクを経験しています。
そんなときに途方に暮れないための、私なりの、準備、対策、修理の方法を記しておきます。
チューブタイヤのパンクの対応
チューブタイヤの場合、実際にパンクに対応する方法は、
- パンク予防剤を入れておく
- パンクした時に、パンク修理剤またはパンク予防剤(要エアポンプ)を入れる。
- チューブを取り出してパッチを貼る(要工具、エアポンプ)
の3種類くらい考えられます。
あらかじめ、パンク予防剤を入れる
あらかじめ、タイヤチューブにパンク予防剤(ビーバーシーラント等)を入れておけば、パンクの予防が可能です。
欠点は、タイヤに釘が刺さっても空気が抜けないので、気づかずに走行して、チューブの損傷が大きくなるまで、ライダーが気づかないことです。
チューブの損傷があっても、パンクの箇所を路面と接するところ(真下)にして、エアポンプで空気を入れると、意外と数キロくらいなら問題なく走れたりします。
また、予防剤はチューブの中に液体が溜まった状態になるので、リヤタイヤの場合はあまり操縦性の変化は感じませんが、フロントタイヤのチューブに入れた場合は、ハンドリングが重く感じ操縦性に影響するかもしれません。
パンク後、パンク修理剤・予防剤を入れる
パンクしてから、クギ等のパンクの原因を取り除いてから、パンク修理剤(ホルツ等)パンク予防剤(ビーバーシーラント等)を入れる。
パンク予防剤の場合は、空気が入らないのでエアポンプでチューブに空気を入れる必要があります。
この場合、小さなクギが刺さった場合は、パッチ修理は不要かもしれません。
ただし、不安なく完全に修理するのであれば、バイク屋等に移動して、パッチ修理またはチューブ交換をするのが良いと思います。
自信があれば、自分でパッチ修理することも可能です。
この場合の欠点は、
パンク修理剤・数百グラムを荷物として持ち運ぶ必要があります。
完全に修理できない可能性が高く、一時的に危機を脱するためと考えた方が良いかもしれません。
チューブを取り出してパッチを貼る
旅先で最も確実なチューブタイヤのパンク修理は、チューブに開いた穴を塞ぐ方法、パッチを貼り付けることだと思います。
ただ、この方法は、修理するために、パンク修理キット、工具、エアポンプ等が必須です。
また、ある程度のスキルが必要なので、普段からバイクのタイヤ交換くらい自分でできるようにしなければ、実際には難しいかもしれません。
何事も、トライ&エラーです。
それと、チューブが裂けてしまうような時には予備のチューブがあるといいですが、日本の旅で、そこまでハードにタイヤを損傷するような所には行かない方が良いと思います。
旅のチューブタイヤのパンク修理用道具
ツーリングや旅先のパンク修理なので、できるだけ軽量でコンパクトな修理道具にしたいと考えます。
普段使っているタイヤレバー等を持ち運ぶのが良いのかもしれませんが、自分は、定期のタイヤ交換時にも移動用のタイヤレバー等でトライしています。(ちょっとやりづらく時間がかかる)
どのような修理工具があれば良いのか、考えてみたいと思います。
携帯性重視のパンク修理用道具
ツーリング等でパンク修理が必要な時が発生するかもしれないので、軽量なパンク修理道具を持ち歩くのが良いと思います。
普段からバイクで持ち歩けるようにしたいですね。
写真は、HONDA CRF250 に使用しているセットです。
CRF250のフロントアクスルシャフト(フロントフォークとホイールを繋ぐ)は、14mmの六角レンチで回転させて抜く構造になっている。
建材用の高ナットにメガネレンチの組み合わせが安くてコンパクトだと思います。(試してみてください)
パンク修理キット(チューブ用)
- パッチ
- のり
- 紙やすり
- 念の為に予備のタイヤバルブコア (エアバルブ)があると良い
チューブタイプのパンク修理は、チューブに空いた穴は、チューブにパッチを貼って修理します。
修理キットが市販されているので利用しましょう。
タイヤからチューブを取り出す工具
- タイヤレバー
- ビードバディ(なくても可能だが、あると便利)
- 虫回しエアバルブドライバー(タイヤバルブコア エアバルブ回し)
タイヤレバー
おすすめのタイヤレバーは、アクスルシャフトを外すサイズのメガネレンチが付属したDRCレンチ付きタイヤレバーが良いと思う。
ただ、アルミ製で軽量ですが普段使いでは、少し強度には問題があるかもしれません。
建材用の高ナット14mmを使用してCRF250のフロントアクスルを抜くことができる。
ホイールを外す工具
場合によっては、タイヤの片側のビードだけを外して、チューブを取り出して修理できることがありますが、アクスルシャフトを抜いてバイク本体からホイールを外す必要があることもあります。
アクスルシャフトを抜くための工具も準備しておいた方が良いです。
アクスルシャフトは、ボルト&ナットだと思いますので、必要なサイズのメガネレンチがあると良いと思います。
少し高価ですが、タイヤレバーにメガネレンチがコンビになった製品を揃えるのが吉ですね。
空気入れ
タイヤやチューブに空気を入れる方法が必要です。
おすすめは、下の商品であるパナレーサー ミニフロアポンプです。
自転車携帯用ですが、オフロードバイク等のチューブタイプのタイヤで、比較的軽い力で空気を入れることが可能です。
パンクしたチューブタイヤの修理方法
穴の空いたチューブに専用のパッチを貼って穴を塞ぐだけです。
文章にすると、とても簡単です。
しかし、チューブをタイヤから取り出したり、タイヤの中に戻したりするのが面倒です。
バイクのタイヤは自転車に比べると、硬くて太いところも力が必要なので、経験と工具と工夫が必要になります。
パンクの原因、釘、金属片、尖った石
対策、減ったタイヤの交換、空気圧、路肩の走行
準備、パンク修理剤、パンクの修理道具、
パンク予防、パンク防止剤(ビーバーシーラント)、
パンクの要因に近づかない、ゴミの多い路側帯を走らない。
修理方法、アクスルシャフトを抜いてホイールを車体から外す方法、アクスルシャフトを触らずに、タイヤの片側のみビードを外してチューブを出してパッチを貼る方法
パンクに気づいたらスピードを下げていき、安全に停止できるところまで移動する。
タイヤの表面の確認 何か刺さっているものがないか調べる。
刺さっていたら、
チューブタイヤの場合は何らかの方法でタイヤのサイドウオールに記しを付けてから、刺さっているものを抜く。
チューブレスタイヤの場合は、空気が残っていた方が都合が良いことが多いので、すぐには抜かない。
旅先でチューブタイプのパンク修理の一例
アクスルシャフトを外さずにパンク修理した時の例です。
リヤタイヤのブロックにアルミの棒約3cm(おそらく法面の工事で出た残品)が刺さっていました。
チューブ内にパンク予防剤、ビーバーシーラントを入れたあったので、パンクに気づかずに数キロ走行後に発覚する。
チューブレスタイヤならば刺さったクギ等は抜かずに、バイク屋等を探して修理してもらうのだが、チューブタイヤの場合は、チューブの損傷が激しくなるので、すぐにクギ等を抜く方が良いと思います。
パンクした位置は、エアバルブのちょうど反対側だったので、パンクしたチューブの部分だけ取り出してパッチ修理をしました。
チューブスポークホイールのチューブレス化
オフロードバイクに多いスポークホイールのチューブタイヤのパンク修理はとても大変です。チューブレス化して簡単に修理できるようする方法がある。
実際にリヤホイールに試してみました。
下のリンクからどうぞ。
※スポークホイールでもチューブレスタイプがある。
例) ヤマハ セローのリヤホイール etc.
チューブレス化とパンク対策
オフロードバイクに多いスポークホイールのチューブタイヤのパンク修理はとても大変です。チューブレス化とパンク対策をできるようにしました。