バイク旅テント
バイク旅に最適なテントはスタイルによって違うと思いますが、軽くコンパクトで組み立てが素早くできるのが最適です。
バイク旅テントを考察
バイク旅に使用するテントをどのように選択したら良いかを考えてみたい。
テントの選択には、人それぞれの考え方があって、どれが一番良いということは実際にはない。
ただ、キャンプ場を転々とする場合は、経験的にめんどくさいと感じるテント、たとえば、建てたり撤収したりする手間が多かったり、大きくて重いテントはダメです。
前室はある程度の広さは欲しいが、結露するのはイヤだとか、あります。
バイク旅テントの理想
理想とするテントの条件を挙げてみた。
- 地面の状態に関係なく設営できる方が良い。
- 持ち運びが容易(軽量コンパクトになる)
- 雨風に強い。
- 設営撤収が簡単
- 前室があると便利
- 寝室の温度管理ができる
バイク一人旅の経験から理想のテントを考える
バイク旅テントの理想の最も重要なことは、
どのような環境(天候や地面等)でも快適に安眠できることだと考えます.(翌日に疲れを残さない)
1. どこでも建てられる
あらかじめ、テントに合わせたキャンプ場選びができるのであれば良いのですが、行き先を決めずに行く旅では、地面を考えずにキャンプ場を選択できる方が安心です.
自立型テントが良い。
2. 軽量コンパクト
バイクの大きさにもよりますが、テントのサイズは 5 kg 以下(できれば3kg以下)の方が良いと思います.
バイクの場合、荷物が高い位置になりやすく、重い荷物は操縦性に影響します.
また、キャンプ場によって駐車場から遠く離れたテントサイトの場合もあるので重いテントを運ぶのはイヤだ。
個人的には重さ2Kg以下、収納サイズは長辺が40cm以下が理想。(重くて3kg以下)
3. 耐水圧が高く風に強いテント
気温の低い雨天のキャンプで雨漏りや結露は命に関わりますが、最近のテントはどれも、よく考えられていて、撥水性の高い素材を使っているので大丈夫だと思います。
フライの耐水圧は、山岳のテントでも普通1500mm以上あれば大丈夫のようです。
反対に、あまりに高い耐水圧のフライは、透湿性が低くなる傾向があるそうです。結露しやすくなる可能性があるので注意かな。
ゴアテックスのように耐水圧が20,000mm以上でも透湿性が高い素材もあるので、単純には比較できませんが。
生地の材質について
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- ナイロンはしなやかで軽量だが、紫外線に弱く、濡れると伸びやすい。
- ポリエステルは、耐候性に優れ伸縮が少ないが、しなやかさに欠け重くなる。
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- ウレタン防水コーティング(PU) 通気性や透湿性はない、加水分解に注意が必要
- シリコンコーティングは撥水防水効果は高い反面、価格が高い。
撥水性能は雨天時のテント内の結露対策には重要です。 テントのフライに水滴が広がると、フライの内側の温度が下がって結露が発生しやすくなります。したがって、撥水性が低下した場合は、撥水スプレー等を使用した方が良いと思います。
4. 設営撤収が短時間で簡単
先にも記しましたが、毎日キャンプ場を移動する場合は、設営や撤収は簡単なほど良いと感じるようになります。
5. 前室が広い
テントに比較的広めの前室があると便利です。
バイク旅の場合、テントの室内に汚れたものを入れたくない場合が多々あるので、ある程度の前室を確保したい。
また、雨天で、足止めされた時に、前室で簡単な調理ができる方が良い。
6. 個人的には、インナーテントはメッシュじゃない方が良い
インナーテントが全面メッシュのモデルは、外気温が10度以下に下がってくると、寒さを感じ、夜中に目覚めることがあります。
やはり、インナーテントは非メッシュのほうが私の理想です。
非メッシュの方が、室内の気温変化が少ないので、軽い寝袋でも大丈夫な気がする。
ただ、メッシュのインナーテントでも寝袋(スリーピングバッグ・シュラフ)を高性能にすれば良いだけですが。
要 結露対策
非メッシュのインナーテントの場合
インナーテントが非メッシュの場合、ダブルウオールテントでも、、結露しやすくなるので注意しましょう。
結露のメカニズムは、湿度と温度差で発生します。
特に湿度の高くなる気温の低い雨の日は、外気と内気の温度差が大きくならないようにフライの換気口を開けて、インナーの室内にも外気を入れるようにすると、結露しづらくなります。
寒い雨の日の結露対策をまとめると換気が重要です。
- フライの換気口を開ける
- インナーのメッシュ部分を大きくする
バイク旅テント
バイク旅のスタイルを定義する
あらためて、バイク旅の自分のスタイルを定義すると
- ほぼ毎日テントサイトを移動する。(週に一度くらいは連泊するが)
- 焚き火や自炊はたまにする。できればしたくない。(最高に気分の良いキャンプ場だと、するが)
- 基本的に雨の日はテントに引きこもる。雨天でも簡単な調理が可能。(火を使うときはテントの出入り口は開放して)
- バイクで快適な場所やシーズンにキャンプをするのでスリーシーズン用。
テント要求する性能
旅のテントの具体的な性能をまとめると、
- 自立テントであること。
- 重さは 2〜3kg までの重さで、できれば、収納時は長さ約40cm以下になること。
- 山岳用で雨や風に強いタフなテントが良い。自ずと、自立式ドームテントになる。
- ひとりで簡単に設営できる、できれば5分以内で。
- 前室があってある程度の広さが必要。2人用を1人で使用する。
- 結露に強い。ダブルウォールテントは必須。
- 価格が安い。(テントは一生物ではない、劣化するので買い替える必要がある)
上記のようなテントの条件を、ある程度クリアした私の独断と偏見でテントの候補を、下に書き出してみました。
テントの候補を検討
価格が安い、少々重い(強風にも耐えられる?ため)だが、高性能で組み立てが簡単と評判のテント。
本音を言うと、安いから一つ欲しい!
「商品紹介」
- 耐風性:60km/h(階級7)の風に耐える仕様:風洞設備の中で回転盤を使って認定。
- 運びやすい:総重量2.6kg。コンパクトに圧縮できる10Lバッグ。
- 収納サイズ:縦39×横19×厚み16cm。
- 居住性:幅120cm。バックパックやシューズを収納できる前室あり。インナーテントの奥には小物を収納できるポケット×2。
- 設営・設置が簡単:2本のポールをスリーブ(ポールを通す穴) に通すだけの簡単な構造。外側のフライシートとインナーテントがあらかじめ連結されているので、別々にセッティングする必要がなく、素早く設営。
- ウォータープルーフ:水柱テスト(耐水圧):フライシートは2,000mm以上。グランドシートは5,000mm以上。
総重量2.6kg 収納サイズ:縦39cm(good!)
2.16kgと軽量の雨風にも安心な4シーズンテントです。安くて快適なテントとして人気があります。
インナーテントが全面メッシュなので、快適温度が0℃あたりのスリーピングバッグ(寝袋)ならば、3シーズン使えると思う。
「商品紹介」
- 防風防水性:シリカゲル生地、シームテープ加工された防水ダブルステッチ
- 安定性&耐久性:7001航空アルミポール
- 防虫換気:プロな換気システム、高密度B3ナイロンガーゼ
- 短期の登山やハイキング/キャンピング/家族旅行での使用を想定した、軽量なオールシーズンモデルの登場です。
- 両端にハブを備えたメインポールとこれに交差するY型のポールによって、十分な居住スペースと強風や積雪に耐える高い剛性を確保します。
- ハブを利用したシンプルなフレーム構成のため、設営もスムーズです。インナーテントの大きな入口は、換気のために上部をメッシュパネルにしています。さらなる悪天候に備え、フライシートの要所にはガイラインループを設けています。
総重量2.2kg 収納サイズ:縦50cm
重さは2.4kgです。入り口が片側のみですが、長く使われているので、信頼は高いテントです。
オプションで、グランドシート、テントマットがあります。
「商品紹介」
ポールを直角に交差させるという独自のバーティカル・クロス・システム(特許取得済)を搭載し広い居住空間を実現したテントです。ショックコードでポールとソケットが一体となっているので素早い設営・撤収が可能。通気性に優れ、登山やキャンプに幅広く利用できます。2人用。
総重量2.44kg 収納サイズ:縦44cm(not bad)
フライシートが68Dと厚いため全体の重さ 2.76kg と重めですが、その分耐久性が良いと考えます。ポリウレタン&DWRコーティングで耐久撥水されていますが、ポリウレタン加工は、よく乾燥させてから保管しないと加水分解されて、ベタベタになると言われているので注意。
デザインは、よく考えられていて使いやすさでも良いです。
MSRは、アウトドアに強いメーカーなので、信頼できますね。
「商品紹介」
丈夫で入門者にも扱いやすく、コストパフォーマンスの高いモデルです。
エリクサーは、MSRのバックパッキングテント・シリーズの中では最も居住性が高いモデルです。
2本のポールを2箇所で交差させ、天井部にさらに短いポールを追加することで箱型に近い空間をつくり、快適な居住性を実現しています。
他のモデルよりも厚手の生地を使っているために耐久性が高いのも特徴。
台形の前室は広く使いやすく、インナーテントの天井にはギアポケットも装備。
付属のフットプリントを使用すれば、フライシートとポールのみでの設営も可能です。
総重量2.77kg 収納サイズ:縦51cm
ペグダウンなしで前室(土間)が作れる画期的なテントです。
重さはちょうど 2kgで軽量化されています。
スリーブにポールを通す方法ですが、慣れるとあっという間にテントが建ち、また、風にも強い。
欠点と言えるかわかりませんが、背の高い人には、室内長210cmは、ちょっと長さが足りないかもしれません。
「商品紹介」
ドマドームライトシリーズは、ライズシリーズとは異なるコンセプトで設計された新しいアライテントのテントです。
ソロやカップルで使うテントなのに、ツインルームというとても贅沢な設計のテントです。クロスするフレームで作られた前室はこれまでとはまったく異なる居住空間となっています。このフレームで作られた空間から日本古来の「土間」をイメージしてドマドームは名づけられました。
背が高くて開放感のあるテラス(土間)とメインコンパートメントで構成されています。 フライシートの開口部は1箇所だけですが、大きく開放することもできます。
テントの奥にはベンチレーションウィンドウを装備しています。
総重量2kg(good!) 収納サイズ:縦38cm(good!)
あとがき
この記事を書き終えてから、ツーリングテントのような、もっとバイクに適したテントがあるなとは、考えました。
したがって、雨でも快適な前室があるテントはたくさん開発販売されていると思います。
大きくて快適なテント、でも実際には、重くて建てるのが面倒だなと感じてしまいます。
毎日バイクで移動しながら、雨の日には立ち止まってテントの中で過ごし、そして、食べ物が確保できない時に簡単な調理ができるようなテントを考えると、個人的の経験から、これらのサイズのテントに落ち着きました。
あとは、実際に使用しながら、個人の使い方のバランスを考えて、サイズや重さ、組み立ての簡単さとかを、収束させていくのが良いかなと考えています。
大切なことですが、スリーピングバッグ(寝袋・シュラフ)とテントの組み合わせで快適性も違ってくるのだと思います。
何事も、最終的にはバランスが必要だということですね。