旅のテント泊で寒さに対応するには
高原にあるキャンプ場は、夏であっても夜間の気温が大きく下がることが多いと感じます。
また、天候が晴れて昼間の気温が上昇しても、夜間は放射冷却で大きく気温が下がることがあります。
近くの温泉等で体を温めて寝袋に入った場合には、多少気温が下がっても朝までポカポカの体のことが多いですが、冷えた体のまま寝袋に入ったときは、体温が上がらずに寒くて夜中に目が覚めることがあります。
寒さの対策
旅では、ある程度の寒さ対策は必要です。
天気予報で天候や気温を調べて、ある程度予想することが大切です。
では、どのように夜間の気温の変化に対応すればよいのだろうか?
- テント泊をあきらめて宿をとる
- 冬用の寝袋(シュラフ)を準備する
- 外気をシャットアウトできるテントにする
- 湯たんぽを準備する
- 使い捨てカイロを準備する
のように考えることができます。
1.宿をとる方法が確実に寒さ対策になります。
2.冬用のシュラフは、暖かいのですが、大きくて重くなります。軽量コンパクトな荷物を考えているバイクひとり旅では、大きくて重いシュラフは使いづらいかな。
3.テントによっても夜の寒さの感じ方は異なるものです。インナーのメッシュの部分の多いテントでは外気と同じ温度まで低下するので、メッシュ部分を閉じることのできるテントに変更するのも一つの方法です。ただ、結露には注意したい。
4.湯たんぽは、体全体が温まるわけではありませんが、寝袋の中に入れるだけで、なぜか結構な暖かさを感じます。
5.使い捨てカイロの場合、体に接触しているところしか温まらない印象があります。複数個使うのが良いでしょう。ただ、低温やけどには注意すべきと思います。
湯たんぽを持っていなくても、水漏れのしない容器にお湯を入れてタオルで包めばよいのですが、シュラフが水浸しになることは避けたいので、良さそうな湯たんぽを紹介します。
銅製の湯たんぽ
本格的な銅製の湯たんぽ(重さ580g , 内容量850ml)です。
銅なので重さはありますが、製品の注意書きでは直火で温めるのはダメだと書かれていますが、自分は水を入れて直接ストーブで温めています。(自己責任でお願いします)
直接火にかけるときには、蓋を外して温めて(沸騰直前まで)、湯たんぽで使用する時には蓋をします。
湯たんぽ専用なので、蓋には内部が陰圧になるとバルブで圧を逃す構造になっています。
欠点は、お湯の注ぎ口が狭いところ、重さが500g以上ある。
長所は、湯たんぽ専用なので水漏れ等の安心感がある。
注意点は、直接火にかけて温めた場合には火傷の可能性が高まります。軍手等で手を保護して袋に入れて使用しましょう。
ナルゲンボトル(プラスティック製の水筒)
ナルゲンボトルは、材質 本体/飽和ポリエステル樹脂、キャップ/ポリプロピレン、ループ部/ポリエチレンと各部素材を使用しています。
その材質は汚れや臭いがつきにくく、沸騰した水にも耐えることができます。
氷を入れやすいので、冷やしたい場合には、広口ボトルは細口ボトルより広く使用・販売されています
他のやかん等でお湯を沸かして、お湯を移し替える必要がありますが、注ぎ口が広いので簡単です。
ナルゲンボトルは水筒の他。いざという時には、湯たんぽとして使用できるところが嬉しいですね。
1.0L ナルゲンボトルとスタッキングで組み合わせるチタンクッカーは、スノーピークのクッカーソロセット極チタンが良いかな。
キャンティーン
私は、旅のお供にチタン製のキャンティーンを水筒で使用しています。
容量は約1リッターで、水を入れて直接火にかければお湯を作ることもできる優れものです。
お湯を入れたまま、そのまま蓋で栓をして、袋に入れれば、湯たんぽ代わりにもなります。
直接お湯を沸かせるので、ナルゲンボトルよりも一手間少なくてすむのが良いところかな。
キャンティーンでお湯を作る時に、焚き火を使うと煤だらけになるので、ガスストーブ等を使った方がいいですよ。だって、寝袋の中が汚れるからね。
お湯の温度は、高すぎない方が良いです。
自分は、沸騰しかける時の音がしたら、火を止めるようにしています。
注意:キャンティーンは水を入れて、蓋を外して火にかける
あと注意点として、角形のキャンティーンを湯たんぽで使用すると、変形する可能性があります。
お湯が冷めるにしたがい、水の体積が減少し、内部が陰圧になるので、薄い金属板で作られた容器では、変形は避けられないよです。
写真のように、窪みができたり、全体が変形することもありました。
全体の変形を直す方法は、水を入れた状態で蓋をして火にかけることで、内部が陽圧になるので、変形は解消されますが、私のキャンティーンでは、写真のような小さな窪みは元通りに直りませんでした。
寒い朝に飲むコーヒーをいれるのに、湯たんぽの水を使えば、水が少し暖かいので簡単に沸騰させることができ、燃料の節約にもなります。
旅の時には、自分の持ち物で工夫して快適に過ごしたいものですね。
工夫して快適な旅をしよう
寒くて眠れないかなと思ったら湯たんぽを準備しよう