土間のある軽量テント ドマドームライト
重量1.8kg ・収納サイズ38cm
一人旅テントの理想
バイク一人旅のテントの理想
- 地面の状態に関係なく設営できる
- 持ち運びが容易(軽量コンパクトになる)
- 突然の雨風に対応できる
- 設営撤収が簡単
- 前室があると便利
最初に考えるテントの理想とは、
最も重要なことは、どのような環境(天候や地面等)でも快適に安眠できることだと考えます.
これまで、さまざまなテントを使ってみましたが、実際に使ってみると意外な問題が発生するものですね.
まずは、設営する地面
あらかじめ、テントに合わせたキャンプ場選びができるのであれば良いのですが、行き先を決めずに行く旅では、地面を考えずにキャンプ場を選択できる方が選択肢が多くなります.
例えば簡単に、ペグダウンしてポールを入れると立ち上がるワンポールテントは、便利に使っていたのですが、斜面や地面が硬いところでは設営は難しいです.
軽量コンパクト
バイクのサイズにもよりますが、テントのサイズは 5 kg 以下の方が良いですね.
バイクの場合、荷物の重量が高い位置になりやすいので、重い荷物は操縦性に影響します.
バイク旅の場合、山岳でも使えるようなテントを使うのが良いと考えます.
耐水圧が高く風に強いテント
気温の低い雨天のキャンプで雨漏りや結露は命に関わります.
耐水圧が最低 1500mm 以上の製品を選択しましょう.
設営撤収が短時間で簡単
旅で毎日移動すると、テントの設営する時間が気になってきます.
キャンプを目的にしている場合は気にならないのですが、毎日の設営や撤収は簡単なほど良いと感じるようになります.
テントの袋のサイズがギリギリだとフライのたたみ方で入らない時があると、イライラしますね.
何も考えずにいつの間にかテントの設営撤収ができるのが理想です.
前室が広い
テントに比較的広めの前室があると便利です.
テントの室内に汚れたものを入れたくない場合が多々あります.
バイクの場合、荷物の置き場所に困るので、ある程度の前室を確保したいです.
また、天候が悪く、足止めされた場合に、前室で簡単な食事を作ることができれば、なお良いですね.
バイク一人旅のテントの理想を考えて選択したのが、
アライテント(ARAI TENT) ドマドームライト1
です.
アライテント(ARAI TENT) ドマドームライト1
ドマドームライト1は軽くコンパクト
一人旅用テント(250ccオフ車)として、これまでのテント泊の実際の利用の仕方を考えて選択したのはドマドームライト1(アライテント)です.
軽量コンパクト、そして、土間の部分があるので、雨の日でもある程度快適に過ごせます.
土間部分で、雨の日でもガスストーブ等を使った料理も可能です.(推奨はできませんが)
重さは1.8kgを切ります.
250ccバイクでもいい感じで荷物に納まります.
ドマドームライト1の収納時サイズが、なんと…..全長は38cmです.
ポールはアルミ製で軽くて丈夫な素材を使用しているようです.
収納袋は、大きめに作られていてフライ等が納めやすくなっているので、収納時間の短縮が可能です.
さらに、紐で圧縮することで、小さく持ち運べるようにされています.
元々は山岳用に開発されているようなので、当然のことかもしれません。
ドマドームライト1の設営
3本のポールをインナーの袋状のトンネルに通してから、一本ずつハトメにポールの先をはめていきます.
ポールを3本もトンネルに通すのが面倒だったり、テントが湿っているとポールが入れづらいこともありますが、慣れれば気にならなくなります。
フライを取り付けて、7箇所のペグダウンをします.
4本のロープは中のテントからフライの穴に通してペグダウンする構造です。
ペグダウンしなくても自立はするのですが.
このテントのロープは特に面倒なので、普段はロープを張らないですが、風が強かったり天候が変動する時には張った方が良いでしょう.
3本ポールなので風でも変形は少なく、悪天候にも強いと想像できます.(実際に強風に遭いましたが、全く問題はありませんでした、ただ、フライとインナーテントの生地が接触しやすくなり、気温が低い時には結露しやすいかもしれません)
フライ等はとても薄く、高品質な素材で作られています。(さすがに、長期の使用では撥水性は低下しましたが、この記事の最後に汚れを落として撥水性を高める方法を記しておきました)
ドマドームライト 1 の使い勝手は
土間ドームの最大の特徴は、決して広くはないが、土間があるので、荷物がテント全室(土間の一部)内に入ることです.
バイクに乗せて汚れたものを土間に置ける便利さは、前室の大きなスペースのあるテントの有利なところです.
ドマドームは、狭いなりに、荷物を工夫すれば、使い勝手はとても良いと思います.
反対に考えると、ドマドームのテントに合わせて、荷物や収納製品を考えるとよいのかもしれません.
反対に、私が使用しているドマドーム1の室内は狭いので、小さな小物しか置くことができませんので、注意が必要です.(新しいドマドーム1PULAS は、室内が少し大きくなりました。)
焚き火をしたい時
数泊のキャンプでは、晴れていれば、外で焚き火の準備をして、
寝室に虫などが入らないように、中のファスナーは閉めておく方が良いかと思います.
ほとんどの荷物は、後から片付けるのが面倒なので、前室に置きます.
写真には、ローチェアが写っていますが、前室に収める時は、面倒ですが、分解の必要がありました.
注意・ドマドームテントのフライの材質は、火の粉で簡単に穴が開きますので、焚火台から十分に距離を取るなどの対策は、必要です。
焚き火をしながらくつろぎます.
腹が減ってきたら、食事の準備をしますが、自分は、めんどくさがり屋なので、簡単に温めたり、お湯を入れるだけ、まとめて煮たり、するだけですが.
メインは、お酒かも.
就寝前には土間に移動
日が暮れて、眠る時には、焚き火の道具を残して、テーブルや椅子などは、土間に退避させます.
焚き火の火が消えるまでは、注意しましょう.
ドマ部分にある入り口の通路は、塞がないように片付けます.(当然ですが)
テント室内について
寝室は、狭いので大きな物は置けません.
ただ、周りの壁部分が切り立っているので、圧迫感は少ないと感じます.
外側に面する壁は、結露しやすいので、マットをひく場所は、入り口近くの方が、寝袋を湿らせないと思います.
狭いなりに持ち物を工夫することで、対応するのが良いかもしれません.
換気について
入り口はメッシュの2重になっているのと、土間と反対側に、小さな換気口があるので、換気も完璧ですね.
換気は2箇所以上ないとね!
反対に、冷え込む時は、換気口を全て閉じると、3 シーズン用ですが結構暖かく眠れます. ( 中華テントに多いインナーが一部メッシュのテントは外気温が 10 ℃ 以下になるとシュラフだけでは、寒さを感じます. )
入り口のファスナーは上から開らけれる
入り口のファスナーは、普段の反対側(上側)からも開けることが可能です.
写真のように、寝室から手を伸ばして、外の様子を確認するのに便利です.
朝起きて、まずは、外の天候が知りたいですよね.
アライテントドマドーム1 plus
上で紹介した、ドマドームライト1(一人用)は、2020年で生産終了になったそうです.
ドマドームライト2は生産しているので心配は無用ですが.(バイクキャンプで使うならば、本当のお勧めは、ドマドーム2ですね)
ドマドーム1は、室内がミニマムだったので、バイク旅ではドマドーム2がおすすめだと考えていたが….
ところが、ドマドーム 1 PLUSが新登場しました.
サイズはそのままですが、土間の部分を、少し減らして、室内の大きさを増やしたアイデアは、秀逸で、自分も欲しくなってしまいました.
軽量で、コンパクト、室内は広くなって、ちゃんと土間もあって、室内と土間のバランスが良くなったと感じている.
アライテントドマドーム1 plusは、めっちゃ、オススメですね!
アライテント(ARAI TENT) ドマドームライト2
アライテント(ARAI TENT) ドマドームライト1 の室内の狭さの欠点を補って、
その他は同じ、
アライテント(ARAI TENT) ドマドームライト2
がおすすめです.
バイクの場合は、ドマドームライト1 では、最小の荷物にしないと快適には過ごせないので、ドマドームライト2 (2人用)の方が良いですね.
付属のペグは弱い
アライテントに付属のアルミペグは、土の上にテントを建てるのであれば、問題ないのですが、砂利の混ざったところでは、少々問題になります。
自立式のテントなので、ペグ無しでも大丈夫な場合が多いのですが、やはり、風の強い場所でテント泊するには、付属のアルミペグでは不安なので、チタンペグ等を追加購入することをお勧めします。
ドマドームテントの場合、小さなテントなのでペグの長さは、 20cm もあれば十分だと思います。
フライや固定用ロープ全てをペグダウンすると、11本のペグが必要です。
市販のチタンペグの本数を組み合わせて購入してくださいね。
丸棒タイプのチタンペグのメリットは、
- 鉄よりもだいぶん軽く、アルミよりも少し重い
- 貫通力が高いので硬い地面でも使える
キャンプ場の地面を気にする必要がなくなるのが、最大のメリットと感じます。
デメリットは、
- 少し値段が高い
- アルミペグよりは重い
丸棒のチタンペグは非常に硬く作られており、地面を選びません。
これまでは、重さを我慢して数本は鉄の鍛造ペグを常備していたのですが、チタンペグに変更してからは、アルミペグよりは重いのですが、以前よりもだいぶん軽量な感じはします。
テントを張る時に地面を選ばないことが、最大のメリットになります。
テントの撥水性が悪くなったら
アライテントのフライはとても薄くて軽量に作られています.
新品の時は、撥水性もあるのですが、長く使っていると汚れて撥水性が落ちて内側が結露しやすくなります.
何年かに一度テントを綺麗にしてみると良いかもしれません.
私が行った方法は、大きめの桶等に水やお湯を入れて、手洗いをして、NIKWAX の説明通りに行います.
※TX.DIRECTの量は、少なめでも良いかなという印象です.
- 一度水洗いをします.
- NIKWAX TECH WASH で洗います.( 説明書に従ってください.汚れを完全に落とすこと、よくすすぎすることが重要です.)
- 濡れたまま撥水処理をできますが、一度乾燥させて、汚れ等のチェックをすると完璧です.
- 撥水処理 NIKWAX TX.DIRECT WASH-IN を使います.(説明書に従います.お湯を使うと良い感じです.水で充分にすすぎをします.液体の時は匂いがしますが、乾燥させれば匂いは消えます.)
加工後は、テントの生地が新品のように復活するのでおすすめです.
軽量コンパクトで快適