旅の寝袋・シュラフを選ぶ
旅の寝袋・シュラフには、安価な製品など様々な種類が存在するのですが、適正で良心的な価格のモンベル製がオススメです。
実際に、旅の寝袋・シュラフ・スリーピングバッグを過不足ないように選んでみましょう。
寝袋・シュラフ・スリーピングバッグについて
寝袋とは
寝袋(ねぶくろ)とは、袋状の携帯用寝具である。キャンプや登山などの際にテント内で使用される他、防災用品としても用いられる。英語ではスリーピングバッグ(sleeping bag)と呼ぶ。シュラフ(シュラフザック/ドイツ語: Schlafsack から)と呼ばれることもある。
wikipedia
シュラフはドイツ語
日本語で寝袋は、
- 英語 スリーピングバッグ sleeping bag (slumber bag)
- ドイツ語 シュラフ シュラフサック Schlafsack
日本で一般的に寝袋のことをシュラフと言っている語源はドイツ語です。
バイク旅用寝袋の選択
寝袋の形状
バイク旅では、保温性が高く携帯性に優れている「マミー型」がオススメです。
以下にその理由を記します。

封筒型
上から下まで同じ幅の長方形、レクタンギュラー(rectangular 、「長方形」の意)型の寝袋。。
封筒型メリット
ゆったりとしているので布団に近い寝心地をもちます。
封筒型デメリット
反面、体への密着性がないのでマミー型に比べると保温性能に劣ります。
マミー型に比べ重く収納性も悪いため、人力以外の移動・運搬手段を持ったオートキャンプなどに適しています。
封筒型の寝袋はバイク旅では選択しづらい
したがって、バイク旅では保温性や携帯性を重視した方が快適になるために封筒型の寝袋は選択しづらいです。
マミー型
マミー型寝袋に寝た様子がミイラに似ていることから、名称はミイラを意味するmummy(マミー)に由来している。
頭部まですっぽり覆いがある。
マミー型のメリット
体の形に合わせた形状のため無駄なすき間ができず封筒型に比べて保温性能が高く、封筒型に比べて軽く収納性が高いので、人力で運搬が必要な登山やバックパッキングなどではほとんどの場合マミー型が利用されます。
マミー型のデメリット
寝袋内で身動きが取れないので慣れないと寝苦しいという意見がある。
モンベルのマミー型
モンベルの「スーパースパイラルストレッチ システム」は、生地が伸びるのでマミー型であっても窮屈さはとても少ない。
保温材
バイク旅では、寝袋の中身である保温材は、羽毛(ダウン)が良いと考えます。
理由は、ダウンは合成繊維よりも保温性が高いので、同じ保温性ならば、それだけ軽くコンパクトに作ることができるからです。
合成繊維
合成繊維のメリットは、濡れても保温力を保つ、洗濯が可能で安価に作れる。
デメリットは、現在の技術では、大きくて重くなること。
羽毛
羽毛のメリットは、軽くコンパクトになるが、水に濡れると保温性の低下が著しく、乾燥も困難です。
また、高級なダウンを使うほど高価になります。

同じ名称の羽毛(ダウン)でも品質によって保温性能がことなります。
同じ保温性能の寝袋を作った場合、高性能のダウンの方がでも軽量に作ることができます。
使用適温とは
一般的に、暖かい寝袋ほど、大きくて重くなる。
どのような環境で使用するかで、選択する寝袋の使用適温は違ってくると言われています。
EN 13537
下着を着用したマネキンにヒーターと温度センサーを取り付けて寝袋に入れ、マネキンの表面温度を測定することで、以下の4つの温度が決定される。
分類
- Upper Limit – 一般的な成人男性がフード及びジッパーを開放、腕を外部に出すことなく睡眠を維持できる上限の温度。
- コンフォート温度 – 一般的な成人女性が弛緩位を取った状態で安眠が可能な温度。
- リミット温度 – 一般的な成人男性が屈曲位を取れば目覚めることなく8時間の睡眠がとれる下限の温度。
- エクストリーム温度 – 一般的な成人女性が低体温症による死亡のリスクを負うことなく6時間持ちこたえられるとされる限界温度。
バイク旅の寝袋・シュラフの快適温度
バイク旅の寝袋・シュラフを選択するにあたり、2のコンフォート温度(快適温度)を重視して選択したい。
この場合、快適温度の下限を表記している。
モンベル サーマルチャート

モンベル(mont-bell)・ダウンハガー・800のサーマルチャートで快適を保たれる外気温度の温度は、チャートの赤い部分です。
一般的なバイク旅で必要な快適な寝袋は、
#3 快適温度3℃以上
#2 快適温度 0℃以上(少し寒がりな方)
この辺りが選択になると考えます。
普通のバイク旅は、あえて極寒には行かないと仮定して寝袋の選択になります。
旅の寝袋を選ぶ
- 価格
- サイズと重さ
- 適正温度
の3つのことを考えるのが良いと思います。
モンベルのスリーピングバッグから選んでみる
※モンベルでは、寝袋・シュラフの名称を「スリーピングバッグ」で統一表示されています。
旅の寝袋・シュラフの基本
寝袋・シュラフ・スリーピングバッグをどのように選択するかは、上記の説明で、
- 形状は「マミー」
- 保温剤は「羽毛」
- 使用適温
と理解できたと思います。
個人差による寝袋・シュラフの選択
- 適切なサイズを選択すること
- 寝袋はジッパーで開閉するようになっていますが、ジッパーの位置が右と左を選択するようになっています。個人が使いやすいジッパーの位置を選択して下さい。
寒がりな方は #2
寒がりな方は、快適温度が0℃の「#2」を選択しましょう。
モンベルの製品 ダウンハガー900と800の差はダウンの品質です。
あと、ダウンハガー900は防水加工がされているところが異なるようです。
したがって、高品質のダウンを使用したダウンハガー900の方が重いのは防水加工のためだろうと考えた。
快適温度が0℃の「#2」の重量700g前後、収納サイズは4,7L
【重量】702g(729g) ※【重量】欄の( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
【収納サイズ】∅15×30cm(4.7L)
【適応身長】183cmまで対応
【快適温度】 0℃
参考価格¥61,050(税込)2023/12現在 価格変動します。
【重量】677g(703g) ※【重量】欄の( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
【サイズ】R/ZIP(右ジッパー)、L/ZIP(左ジッパー)
【収納サイズ】∅15×30cm(4.7L)
【適応身長】183cmまで対応
【快適温度】 0℃
参考価格¥42,900(税込)2023/12現在 価格変動します。
#3
気候の良い時に旅に出かけるのであれば「#3」快適温度4〜5℃でいいでしょう。
快適温度4〜5℃「#3」 重量 500g強、サイズは 3L強
「#2」より軽く小さくなり価格も抑えられるのがメリットです。
【重量】557g(582g) ※【重量】欄の( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
【収納サイズ】∅14×28cm(3.8L)
【適応身長】183cmまで対応
【快適温度】 5℃
参考価格¥51,150(税込)2023/12現在 価格変動します。
【重量】531g(555g) ※【重量】欄の( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
【サイズ】R/ZIP(右ジッパー)、L/ZIP(左ジッパー)
【収納サイズ】∅13×26cm(3.0L)
【適応身長】183cmまで対応
【快適温度】 4℃
参考価格¥34,100(税込)2023/12現在 価格変動します。
旅の寝袋・シュラフのオススメは
極端に冬の寒い日に外に出ないという方のバイク旅に最適な寝袋をモンベルの製品の中から選択すると
個人的には、より軽くコンパクトになる「#3」になります。
シームレス ダウンハガー800 #3 が値段が比較的 手頃で軽くて小さくまとまるので良いと思います。
ドライ シームレス ダウンハガー900 #3
結露しやすいシングルウォールや小さなテントの場合や雨の日でもテントで過ごす方は、少し値段が上がりますが、防水効果のあるドライ シームレス ダウンハガー900 #3がオススメになります。
注意点
ここに挙げた4つの製品以上の性能の高い寝袋は、価格は高いし、大きく重くオーバークオリティに感じます。
実際にバイクで旅に出ると大きくて重いシュラフは邪魔に感じますよ。
私の旅の寝袋・シュラフ ダウンハガー800 #3の使用経験
私が使用している私の旅の寝袋・シュラフ「モンベル ダウンハガー800 #3」は現在欠番とはなっていますが、実際使用して思ったことを書いてみることにしました。
実際に寝袋で寝てみると
寝心地は、スパイラル構造のため寝袋の生地が伸縮するので、圧迫感もなくとても素晴らしい寝心地です。
不快と感じた時のことは、以下に記します
寒さを感じた時
実際に使用して寒さを感じた温度は、外気温度が5℃を下回った時で、その時は夜中に目が覚めました。
この時使用していたテントは、インナーテントのほとんどがメッシュだったので、テントの中も外気温とほぼ同じでした。
濡れた時
私の使用している寝袋は、防水でないので、テントの中が結露しやすい状態の時は、細心の注意をしないといけません。
特に強雨の気温の低い時には、テント内部が結露することが何度かありました。
その時、狭い一人用テントだったため、寝袋の足元とインナーテントと接触して足が冷たくなって、寝袋が湿ったことに気がつきました。
収納性と携帯性
モンベルのダウン寝袋の収納性は、寝袋がとても柔らかいので付属の収納袋(スタッフバッグ)に詰めるのはとても簡単です。
旅の間、毎日でも寝袋を片付けるのが、ぜんぜん苦になりません。
収納袋(スタッフバッグ)に詰めてから、さらに、もう一段階5cm程度圧縮することができるところが、すごく良い。
小さくできるので、携帯性はとても良好と言えるでしょう。
保管性
寝袋は、家に帰ってきてすぐに長期保管用のストレージバッグ(モンベルは長期保管用ストリージバッグ付属)に入れて、部屋の隅にぶら下げています。
寝袋内部のダウンを適度に乾燥させ、かつダウンを広がった状態にすることで、断熱・保温性能が長持ちするからです。
※ダウンハガーにはストリージバッグが付属します。長期間使用しない際に、スリーピングバッグをゆったりと入れておくことで、ダウンのロフト(かさ高さ)低下を最小限に抑えます。(mont-bell)
ダウン寝袋で注意したいこと
濡らさない
ダウンは濡れてしまうと、保温効果がなくなります。
この場合、少し高価ですが防水のドライ シームレス ダウンハガー900を選択するのが良いと思います。
寒いからと言って、口や鼻まで寝袋の中まで入れないでください。
呼気の水分によって、ダウン寝袋が湿って、断熱効果が弱くなります。
防水でない寝袋の場合、防水性のある寝袋カバーを用意します。(寒い時にも使えます)
モンベル ブリーズ ドライテック スリーピングバッグカバー 1121328 で対応可能です。
寝袋を温めること
ダウン寝袋は体温の力でダウンが膨らんで空気の層を作って断熱・保温をします。(これを意識して寒さ対策をして下さい)
断熱性のあるジャケット等は脱ぐ
寝袋に入る時の服装は、寒いからと言ってジャケットのような厚手の服は脱いでから寝袋に入りましょう。普通のジャージやトレーナーでも大丈夫です。
自分は、ほとんどの場合、下着で寝袋に入ります。
寒い時は、寝袋の外側にジャケット等を置いた方が良いでしょう。
スリーピングバッグカバー(寝袋カバー)を併用することも
スリーピングバッグカバー(寝袋カバー)を使用することで寒さ対策をすることもありますが、防水透湿素材のカバー以外は、内部で結露する可能性がありますので注意が必要です。
同じモンベルの製品を選べば良いと考えます。
カイロや湯たんぽを使う
寒い時は、寝る前にカイロや湯タンボを使うことを考慮することも忘れないでください。
カイロだと複数個、湯たんぽならば足元に置くだけで暖かく感じます。
ただし、低温火傷には注意が必要です。

湯たんぽ
標高の高いキャンプ場では、夏でも夜中に気温が低下して寒いことがあります。こんな時に暖を取る手軽な方法は「湯たんぽ」がおすすめです。
スリーピングマットは重要
いくら高機能な寝袋でも、地面からの冷気は防ぐことができません。
空気の層で断熱することを考えると、体重で寝袋のダウンが圧縮されて空気の層がなくなるからです。
したがって、マットの断熱の効果の高い製品ほど、快適に眠れることを覚えておいて下さい。
ただのエアマットは、マット内の空気が対流して地面の冷気を伝えやすいことも、覚えておくと良いかもしれません。

NEMO フィッロエリート
NEMOフィッロエリートは、重量80g 収納サイズΦ8×10cm 軽くコンパクトで快適な寝心地の携帯枕である。

NEMO マット・パッド ゾア
旅のキャンプマットは軽くてコンパクトで寝心地が最高なNEMO マット・パッド ゾアが現在の理想です.
寝袋は汚れるから洗濯しよう
寝袋の表面の生地や羽毛は、継続して使用するとドンドンと汚れてきます。
特に、中の保温材である羽毛(ダウン)が汚れると保温性能が低下してきます。
専用の洗剤で手洗いし、十分にススギしてタオル等で水分を取り、乾燥機で低温で乾かします。
丁寧に扱えば、性能は復活する。