オガワ ステイシー ファルダ
実質 重量4.5kg ・収納サイズ45cm
小川テント製の前室が広いドーム型テント、ステイシーの4シーズン対応型。
単に寝るだけならば2人でも十分な広さを持っているが、この贅沢なスペースを一人旅で使用するために購入した。
というのは、5月の北海道を旅して、気温が下がって雨が降った時に、もっと快適に過ごすには、大きな前室が欲しいと思ったことが、大きな要因です。
また、歳をとって、腰を曲げてテントに潜り込むのが辛くなったことなどがあります。
※ファルダ(falda スペイン語)とはスカートの意味だそうだ。
スペック
- 素材
フライ/ポリエステル75d・耐水圧1,800mm、インナーテント/ポリエステル68d、グランドシート/ポリエステル75d(耐水圧1,800mm)、ポール/7071アルミ合金(直径9mm、直径10.3mm、直径9.5mm) - 仕様
撥水加工(撥水性、撥油性、防汚性、耐摩擦性に効果を発揮します。)、UVカット(製品の強度劣化を緩和して、耐久性を維持させます。)、SEAM SEAL(縫製部分の縫目をふさぎ、高い防水性を保持します。) - テントサイズ
230×130×300cm - 収納サイズ
53.5x20x20cm(フレーム折り寸40cm) - 重量
4.04kg(全部含んだ実測の重さは4.5kgくらいあった)※1 - 付属品
張り綱、セルフスタンディングテープ(前室部)、アルミピン、収納袋
※1 重量 フライ:約1.62kg、インナー:約1.3kg、ポール:約1.12kg 付属品:約0.48kg
素材はポリエステルとアルミのポールで構成されています。
ポリエステルの厚みは68ー70デニールで耐水圧は1,800mmとなっている。(通気性は全くない、UVカット処理がされているので長持ちに期待)
ポールには、テントの形状に合わせて、曲げ加工がされている。
※フレーム折り寸40cmは、このサイズのテントでは短い。Good!
サイズ
オガワ ステイシー ファルダを見ていこう
製品
今回は、専用のアンダーシートを付属で購入しました。(割高ですが)
ステイシーのバスタブ(グランドシート)の生地の厚みは、フライと変わらない厚みに感じ、防水性や対摩擦性が足りないのではないかと懸念したのだった。
石のあるテント場を考えると、ちょっと不安である。
テントを畳んだ状態でかなり大きく感じるし、カタログ値4kg(実測約4.5kg)という重量は、やはり、重く感じる。(普段は2kg前後のテントを使用しているからかもしれないが)
内容物
インンナーテント、フライ、ポールとペグ(ガイロープ)、そして説明書が入っていた。
全て同色なので、慣れないうちはちょっと戸惑う。
袋くらいは少し異なる色でも良さそうだ。
※あと、袋の形状は、長辺側にファスナーがあった方が収納性は良くなるのだが、コストの関係だろうか。
ポールは真っ直ぐが2本と微妙に曲がったY字ものが1本だ。
ペグはアルミ製で15本、外ロープは真っ白で6本が付属されている。(実際に使用するペグは13本、だが前側をキャノピーにするならプラス2本で15本必要だ。)
アルミペグは、硬い地面では刺さらないことがあるので、チタンペグを併用しようと考えている。
白いガイロープは、フライに取り付けたままにしたい。
設営
アンダーシートの上にインナーテントを載せて、ポールを組んでインナーを立ち上げてみる。
普段は小さなテントばかりを使っていたので、結構大きいな、と感じる。
ハトメのついた黒いロープはインナーテントにくっ付いているみたい。(でも、インナーとロープは分離できるみたいです。)
曲がった部分のあるY字のポール(前室部分を形作る)をハトメに入れて、インナーテントの上端のフックを取り付ける。
写真は後方から見ている。
前後からインナーテントにアクセスできる構造は、とても良い。
フライを取り付けてみた。
ポールにもベルクロで固定する。
風があったせいもあるが、フライがシワシワでカッコ悪い。
ガイロープで留めていないせいもあるが、単に設営の仕方が悪いだけかもしれない。
一人で使用するには大きすぎる感もあるが、何回か設営すると慣れるだろうか。
※「ベルクロ」とは英語で「Velcro」と記述し、日本で言ういわゆる「マジック・テープ」のことです。
背丈(130mm)があるので大きく感じますが、実際に見ると写真よりもコンパクトかな。
広さの確認
外から見ると前室が広く感じるが、中から見ると少し狭く感じる。
だが、自分が希望するのは、くつろげる空間なので、十分な広さである。
天井までの高さは、グランドチェアなら高すぎるかもしれない。
少し座面の高い椅子を用意した方が、快適かな。
とすると、机も高いものが必要になる。
検討の余地はあるが、重量も重くなるだろうな。
インナーテントはメッシュでないタイプで、出入り口部分がメッシュにできるタイプだ。
インナーテント内の気温の調節ができるので、とても良いと思う。だが、結露には注意が必要だ。
ドアのファスナーの開閉部分の形状は、個人的には片手で簡単に開閉できるD字の方が好みです。
バスタブ部分の生地の厚みは、薄い感じがするので、地面が荒れている場合はアンダーシートは必須かもしれない。
芝生の上ならば、必要ないかも。
実際の運用
オガワ製 ステイシー ファルダで期待できること、
それは、雨の日にテント内を濡らさずにアクセス(出入り)できること。
風の侵入を防ぐスカートがあるので、寒さに強いこと。
広い室内と前室で快適空間が作れること。
室内の高さがあるので、テントへ入る時や内部移動など、腰を曲げる角度が浅くなること。(老人になると腰が弱くなる)
なかなか良い感じかな。
前室サイドのドアにあるメッシュ窓は、前室から外が見えることが嬉しい。
また、前後に小さな換気口がありますが、テント内が結露しそうな時にも換気に使えるのは良いですね。
スカートがついているので下からの換気ができないので、サイドドアの換気窓は結露対策に必要な装備なのかもしれません。
それに、これまでの経験上、テントの上側を換気した方が結露対策の効率は高いと考えています。
不満な点
オガワ製 ステイシー ファルダに不満な点が無いか、
よく考えられて作られていますが、個人的には大きくて重いなと感じます。
テントの設営に関しても、大きい分だけどうしても、時間がかかるなと。
まあ、慣れてしまえば、気にならなくなると思いますが。
希望としては、もう少し工夫して、このテントサイズで同様の機能があるテントを3.5Kg程度の重さで作って欲しいかな。
※個人的な希望ですが、フライをナイロン製にして軽量化したり、ポールをアウターのトンネルに通すようにすれば、設営ができて素早くなり、インナーテントの取り付け取り外しも可能になり、多様な使い方ができるし、インナーテントをつけたまま設営すれば、さらに設営時間の短縮にもなります。また、フライもピンと張るのではないかと思います。
※フライのトンネルにポールを通す方式のほうが、テントの生地が雨で濡れによって伸びてもポールの弾力でピンと張ってくれるかな。
旅とステイシー ファルダ
毎日移動するタイプの旅の場合は、オガワ製 ステイシー ファルダは設営、撤収に時間がかかり苦しいなと思います。
まあ、何事も慣れなので、気にならなくなる可能性はあります。
反対に、数日間、テントを移動せずに周囲を散策しながら、雨の日もやり過ごして、何日かに一度移動するような場合には、快適空間が確保されるので最高に良いと思います。
特に雨天時の快適性は、旅を続けるための気力が奪われないし、地べたではなく椅子に座れるので、リラックスできると思います。
また、スカートが付いて、下側からの風の侵入が抑えられるので、気温が10度以下になるような気象条件の旅にも有効だと考えます。個人的には、冬はバイクだと寒いので、あまり乗らないのですが、春秋でも標高の高い晴れた夜の高原のキャンプ場では、結構冷え込むことがあるので、ステイシーファルダは良いと思います。