開聞岳について
開聞岳(かいもんだけ)(標高924m)は、薩摩半島の南端に位置し、円錐形のラインが美しい火山です。
『日本百名山』を著した深田久弥(ふかだきゅうや)も百名山に選び、「これほど完璧な円錐形もなければ、全身を海中にのりだしたこれほど卓抜な構造はあるまい」と讃えたそうです。
山麓の北東半分は陸地に、南西半分は海に面しており、円錐形の山容から別名「薩摩富士」とも呼ばれる。所在地は鹿児島県指宿市。
位置
九州 鹿児島県、薩摩半島の南の海に面している。
〒891-0603 鹿児島県指宿市開聞十町
開聞岳の名前の由来
大隅半島と薩摩半島によって錦江湾(鹿児島湾)が形成されているが、開聞岳は、その薩摩半島の最南端にあって海上交通における大事な目印です。
大隅半島と薩摩半島の海門(かいもん)の目印とされたことから海門、開聞と呼ばれた。
阿多カルデラ
開聞岳は、隠れた巨大カルデラの活動よって生まれた火山だったと、近年の調査で判明しました。
開聞岳火山は、南九州の激しい火山活動が関係し、その東側にある阿多(あた)南部カルデラの西端で噴火した「火口丘」のひとつのようです。
開聞岳の周囲を散策
開聞岳を北東方向から見る
開聞岳の北側には畑が広がって、のどかな感じがしました。
開聞岳の近くには、日本最南端のJR駅であるJR西大山駅があります。
池田湖からの眺めも素晴らしい!
そして、長崎鼻から海岸線から飛び出た開聞岳の姿は、陸からみるよりもいいですね。
開聞山麓展望台
開聞山麓自然公園にある開聞岳の麓の展望台です。
道路は有料でした。
近くにゴルフ場があるせいか、周囲は整備されていました。
開聞岳から東側が見える。
開聞岳南側
開聞岳の南側へは、「秘密のトンネル」(Googleマップ)を抜けて、開聞岳の南側、つまり海側に出ることができました。
このトンネルは、普通車でもギリギリ一台通れるくらいの幅しかなかったので、普通は通行しない方が賢明です。
この道路は、地理院の地図では「九州自然歩道」と記されていました。(歩道と言う割にトンネルは暗くて長いので、歩く人はいないと思いますが)
開聞岳の南側は、平野の部分がほとんどなく、狭い道と小さな畑があるところでした。
ここから見る開聞岳の頂上は、少し歪(いびつ)でした。
開聞岳の地質
玄武岩の成層火山の頂部に安山岩の溶岩ドームが存在。
成層火山特有の円錐形と山頂付近の歪な形状は、溶岩ドームによるものです。
開聞トンネル
秘密のトンネルの正式名称は、開聞トンネルと言うそうです。
詳しくは、「開聞トンネル 採光窓から自然光が差し込む不思議な魅力のスポット」と言うページに書かれていました。
〒898-0048 鹿児島県枕崎市火之神岬町47
無料
駐車場トイレとサイトは離れている。
海岸沿いはきれいに整備されている。
日帰り入浴
「ヘルシーランド露天風呂 たまて箱温泉」は伏目海岸にある露天風呂に入りながら開聞岳を眺めることのできる温泉です。
オススメです!
観光スポット
〒891-0404 鹿児島県指宿市東方
いぶすき 砂の道 ちりりんロード」とは、3月から10月にかけての大潮または中潮の干潮時に知林ヶ島に現れる「砂の道(砂州)」の愛称です。限られた時間、知林ヶ島は、長さ約800mの砂州(砂の道)により陸続きとなり歩いて渡ることができるそうです。