緑色凝灰岩 千畳敷海岸 青森県深浦町

青森県深浦町にある千畳敷海岸の地層は、海底火山活動で造られた緑色凝灰岩(グリーンタフ)で構成されております。

内容の項目

千畳敷海岸の位置

〒038-2504 青森県西津軽郡深浦町北金ケ沢

千畳敷(せんじょうじき)は、青森県西津軽郡深浦町にある海岸。津軽国定公園に属する。地名をとって深浦千畳敷とも。

千畳敷地図

千畳敷海岸

深浦千畳敷について

1792年(寛政4年)の地震で隆起したと伝えられる海岸段丘面。
千畳敷の平らな部分の岩は明白緑色で、付近の奇岩は黒色だったり暗赤色だったりするが、いずれにせよ、黒鉱鉱脈と関連するグリーンタフである。

深浦千畳敷について

深浦千畳敷は、日本列島誕生の過程の火山活動の痕跡で造られた、緑色凝灰岩(グリーンタフ)です。

深浦千畳敷のグリータフ
深浦千畳敷のグリータフ

千畳敷海岸が生まれた背景

千畳敷海岸の形成には、主に以下の3つの要素が深く関わっています。

グリーンタフ
  • 千畳敷海岸の岩肌は、主に「グリーンタフ」と呼ばれる緑色の凝灰岩で構成されています。グリーンタフは、海底火山が噴出した際にできた火山灰などが堆積し、長い年月をかけて変成作用を受けたものです。
  • グリーンタフは、その美しい緑色と、風化しやすいため独特の形状を作り出す特徴を持っています。千畳敷海岸の波打ち際に見られる、蜂の巣状の穴や柱状節理などは、グリーンタフが長い年月をかけて風化することで生まれたものです。
隆起
  • 千畳敷海岸は、かつては海底に存在していました。しかし、約180年前の大きな地震によって地盤が隆起し、現在の姿になったと考えられています。
  • この隆起によって、海底にあった平坦な部分が海面上に現れ、波の浸食作用を受けるようになりました。長い年月をかけて波によって浸食され、現在の千畳敷海岸の独特な地形が形成されたのです。
波の浸食
  • 隆起した地盤は、絶えず波によって浸食されています。特に、冬の季節には荒波が岩肌を削り、新しい地形を作り出します。
  • 千畳敷海岸の岩肌に見られる無数の亀裂や溝は、波の浸食によってできたものです。

深浦千畳敷は

深浦千畳敷海岸では、地層堆積の際にさまざまな岩石を取り込んでいるため、それらを観察することもできます。
また、1793年のマグニチュード6.9の地震により隆起した隆起海食台が見られ、凝灰岩や火山岩の貫入や暖海性の生物の化石など変化に富む地層が現われています。

深浦千畳敷の地質図

深浦千畳敷地質図
深浦千畳敷地質図
火成岩
形成時代: 新生代 新第三紀 中新世 バーディガリアン期〜前期ランギアン期
岩石: デイサイト・流紋岩 溶岩・火砕岩

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